2011年10月31日
by yamamori
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間伐材を利用した農業用資材(粉炭)

早川山守会は、2011年度の事業計画の一つとして、間伐材を利用した農業用資材(粉炭)の製造事業を開始します。この事業は、緑の募金の運営機関である(公社)国土緑化推進機構の助成事業で、事業名は「早川流域水源林における間伐促進と間伐材の農業用資材(粉炭)としての活用」といいます。事業は2年間で行われ、初年度に230万円の助成金が入る予定です。同機構及び募金に協力していただいた日本紙業連合会に感謝申し上げます。 粉炭は、多孔質で1グラム当たり200~300㎥の表面積を持ちます。この表面に開いた孔は、有用微生物にすみかを提供し、有機物をエサに繁殖した微生物や炭の持つミネラル(カリウム、カルシウム、リン等)が、作物の生理を活性化し、植物を元気にします。また、土壌の保水性、通気性、保肥性を高め、根の機能を活発にします。 このため、有機物(落ち葉、稲わら、家畜ふん等)に1割程度の粉炭を混ぜたものを、例えば作物の根元に表土施用すると、農薬等をあまり使用しなくてもすむので、おいしくて安全な野菜等がうまく収穫できます。連作障害や酸性土壌のpH調整にも有効です。もちろん、植木鉢等で作る園芸にも利用できます。 本事業は、このように役立つ粉炭を間伐材から製造しようというものです。燃料に使用する木炭は、なら、樫等の硬い木を焼かなければ良いものができませんが、粉炭の場合は、多孔質にすればよいだけなので、針葉樹でも使えます。また、針葉樹を焼いて作った木炭は軟質のため、粉砕が容易であり、粉炭の製造に適しています。このようなことから、人工林の間伐材は粉炭の原料として適切に利用できます。 販売価格は、18リットル袋詰めで700円です。今年度は、試行期間なので約500袋製造予定です。事業がうまく回れば、将来は「木の駅」方式で、一般の方から用材に使えないいわゆる「c材」を購入することも目標にしています。そうすれば、山主さんが自分で持ち山の間伐をしてお金に換えることができるので、山林の間伐自体がもっと進むと思われます。 既に販売を開始していますので、ご関心ある方は 0556-48-2550(担当 小倉)までご連絡お願いします。                   「土づくりのお助けマン」農業・園芸用粉炭18リットル入り    

2011年10月31日
by yamamori
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竹林間伐と竹ハウスの製作

2009年10月から12月にかけて、早川集落内の居村と河原の間にある竹林の間伐を実施しました。ここの竹林は、過去長年にわたって間伐が行われていなかったので、竹林の中は暗く、居村から竹林を通して河原の風景がほとんど見えない状態にありましたが、2m四方に1本程度になるようにかなり強く間伐しましたので、間伐後は、太陽光が地表にさんさんと届き、風景の見晴らしもたいへん良くなりました。 上記竹林は、傾斜がきつく、間伐した竹を搬出するのに人手がかかりましたが、12月中旬にはこの地域の竹林全体(約0,2ha)の間伐材の搬出を終了することが出来ました。間伐材を約2m程度に切って軽トラで搬出しましたが、搬出された竹の量はかなり膨大で、一時的に積み上げたところ約500平米の土地が必要でした。竹の種類は、孟宗竹がほとんどでハチクと真竹が少しありました。孟宗竹の太いものは、胸高直径15cmありました。ついでに林の中にあった雑木数本も除伐しました。 この後、間伐した竹を利用して竹ハウス(昭和40年代に普及していた)を試作しました。竹の間伐材利用法の一つとして注目したからです。今回試作した竹ハウスは農業用ハウスのかたちをしており、そのサイズは、幅3.2m、長さ6.4m、高さ(アーチの頂部)3.1mです。けっこう大きな内容積を持っていますので、資材置き場などいろいろな用途に使用可能です。竹ハウスは、この他バックミンスター・フラーという米国の建築家が考案したジオデシックドームという正多面体のきれいなドームをつくることもできます。今回試作を行った手順を以下に説明します。 工程1 切り出した竹をナタとかなづちを使って縦に2等分又は4等分します。番線でしばって全長が8mになるようにします。竹は直径7cmぐらいのものが適しています。細すぎると折れやすいが、太すぎても柔軟性に欠けるので強く曲げたときに折れやすい。 工程2 間伐材(杉など)の支柱を地面に設置しました。支柱の長さは2m以上で行いました。設置後、地表からの高さを1.5mになるようチェーンソーでカットしました。 工程3 工程1で作った竹と支柱を竹がアーチ状になるように番線でとめました。その後、天井部分を細めの竹で補強するとともに、割った竹を斜めにわたしてアーチ部分を補強しました。後でブルーシートを全体に掛けますが、天井部分に雨が溜まらない様(重要)に、また、ブルーシートがしわにならないように配慮して、補強の竹を置いていくことが重要です。 工程4 最後に、ブルーシートを全体に掛け、紐等で竹に縛り付けました。 その後   2011年8月現在もこの竹ハウスを資材置き場として使っています。 この竹ハウスは、風には強く台風でも問題はありませんでした。しかし、問題は、雪対策です。大雪が降ると、ドーム部に30cm以上の雪が積もり、その重みに竹が耐え切れず、天井部が 10cmぐらい沈下し、シートが少し破れてしまいました。その後、太めの竹の支柱を立てて補強をしましたので、今度は雪が降っても大丈夫です。 なお、ブルーシートは安価で使いやすいのですが、耐久性に問題があり、長く使っていると強く張った部分に小さな亀裂が生じたりして雨漏りが発生します。この点は対策が難しい問題です。 (了)